長谷守保 建築計画

かいだん


鉄骨の階段がつきました。
実はこちらの指示が悪く、現場に手間をおかけしてしまいましたが、やはり、いくら手間がかかろうと、あるべき形にしておかないと、この先何十年も存在し、毎日目に触れ、使われる大切なものです。
木造住宅に鉄骨(踏板は木ですが)にした理由は、この形状の階段を木でつくると空間的に重たくなりすぎ、圧迫感が出てしまうからですが、見てもらえれば、すっきりとできていると分かってもらえるかな、と思います。
階段は設計者の中ではとても大切なデザインの対象です。
山に登るとか高いところに昇る、というのはとても心が高揚する行為であり、それを演出するために、階段というのはとても大切な要素なのです。
ですが、なんだか普通の木造住宅は何故か基本的に2階建て、と何故か変な常識ができてしまっているようで、当たり前と思われてしまっているので、階段は必要だから付けられている、的な機能的なものにおとしめられてしまっている面があります。
僕は、できれば、意味もなく2階にしたくなくって、できれば平屋で、同じフロアで生活を完結できればと思いますが、物理的に2階なりにせざるを得ない時には、災い転じて福となす、ではないですが、上下階のつながりをいかに楽しくするかを考えないといけないと思います。
設計者として、階段に強いこだわりをもって設計するのは当然の事で、階段に思いもなく設計するようなのは設計者とは言えません。
かと言って、出しゃばらせたい訳ではなく、全ての部分はそうですが、デザインが出しゃばってはいけなく、全ては脇役ではあるんですが、良い脇役というのは良い主役をつくる以上に難しいものでなないかと思います。

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On 4月 25, 2008
by hase
in けんちくーしごと

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