銀河鉄道の夜

  • 2010.01.02
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僕はこういうの読まないと思ってるでしょう??ひどいなあ〜〜
って実際余り読まない部類ですが、前から気になっていたし、清川あさみさんという方の絵が美しくって、程よくイメージを膨らませてくれるような感じで良かったです。
深く読めばどこまでも深く、でも独特の世界というか、想像力を働かせないと感じられない世界で、でも子供の頃のような純粋な感性を持ち続ける事の大切さ、みたいなものを感じさせてくれます。
でも大人の眼から見ると、何て訳の分からない、非現実的な物語なんだろう!って読めると思います。
大人になるって事は、いろんな事を諦める事なんですね。
これはこんなものだ。これはこう考えるしかない。こうしなければダメなんだ。と。
いわゆる「常識」という、でも実は他にも沢山の可能性がある中のひとつのルールに、縛り付けられる事でやっと「大人」として社会で生きて行く事ができる。
その常識に慣れてしまったら、もう感じられなくなってしまうんだけど、誰しもが、大人になる前に抱いた、「疑問」。そんなものが込められているのかな、と思いました。
「常識」という鎧を着ていないと生きて行きにくい社会だけど、たまにはその鎧を脱いで、色眼鏡を外してみて、純粋に何かを感じてみるって事が大切なんでしょうね。
部屋の大掃除はできても、心の中にはそんな汚れがいっぱいだな〜と感じます(笑)