竣工写真1
昨日オープンハウスをやり、いつものように夕景撮影までして帰ったらヘトヘトでした。
まず北側の外観ですが、35mmフルサイズの一眼レフに14mmの広角レンズで撮っているのですが、本当にギリギリ塀に張り付いて軒先まで入っていますが、上に小窓以外は壁なので寡黙ですが、変則的に軒高を抑えた2階建にしているので不思議なプロポーションだと、何となく感じて貰えるかと思います。
というのも、2階がこんな風に軒先側が低くなっていて、子供室や寝室はベッドや机を置く想定なので機能上支障もなく、寝る部屋としては洞穴みたいな囲まれた落ち着き感が出せていると思うのと、内外壁量も減り、軒が低い方が多少なりとも外壁も守られ、なんていう理由は表向きで、やっぱり世の中にはびこる、無批判に立ち上げた単なる総二階建てという外観に対するとても気持ちの悪さを回避したかったから、というのが本音でもあります。
というのもあり、ご近所の方は「2階建なの?」とか「中は暗くないの?」なんて噂をされていたそうです。笑
閉鎖的な雰囲気にも感じられますが、洗面や浴室やトイレなどという生活感が道路側に感じられるというのはお互いのためにはならないですし、そんな生活感は表出させるべきではないと思います。
もちろん中に入れば開放的です。それは明日にでも。
追記。そういえば若手建築家さんたちのつくる住宅にも、開口部がスケールアウトしてたりで何階建てか、住宅かも分かりにくいのがよくありますが、僕はあれは賃貸で若いうちだけ住む代物だと思っています。
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スケールアウトの話はもちろん小さい方もですよね。僕らの既成概念のスケールで構成されたものは外から中が読めてしまって想像力が働かされないというか。。つまらないですよね。最たるものは住宅産業につくられた住宅たちですが。
IsoさんKKさんそうなんですね。僕は買っちまってローン背負っちまってますが。
持たなければ分からない事と、持ってしまうと出来なくなってしまう事とありますよね。
でも、自分の仕事を通して他人に「持たせて」いるんだから自分が「持たない」主義だというのは論理矛盾じゃないかと思ったりもします。
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ひそひそ話と気づかず大声で返事してしまったような気恥ずかしい感じですねえ。
「作風を固定されたくない」というのは正直な気持ちでしょうけれどその作家性にこそ大きな問題があって近代建築以降の乗り越えるべき所だと勝手に思っています。
「居住のための最小必要単位」の話は是非聞いてみたいので、是非また機会をつくってください。「そもそも」にさかのぼるのに行き過ぎはないかと思いますよw。
今まで強い社会と強い個人のためにつくられた建築が今後弱い社会と弱い個人のためにどう変わってゆくのかというのはとても気になっているところです。