知の逆転

  • 2013.07.15
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確かに豪華な顔ぶれで、売れているらしいですが、読んでみてちょっと物足りなかったです。
もちろんそれぞれの方の深さは垣間みられたけれど、インタビュー形式で総花的なところが表面的に感じられてしまった。
読んで考えたのは、深く知り考える程に、逆に依存をしなくなるというか、当然と言えばそうだけど、皆さん宗教にはかなり距離を置いていて、科学者であっても科学からきちんと距離を置いているというか、つまり「依存」の対局にいると思うのですが、僕はその「依存」というのが全ての問題の根本なのではないかとずっと思っていました。
宗教、権力、国家、科学、貨幣 etc..
何も意識して依存しようと思わなくても、むしろ反抗しようとさえしていてもいつの間にか依存してしまっている、というのがその根深く恐ろしい所であり、その恐ろしさに気づき、常に離れようと努力を続けないと、万有引力のようなものだと思ったりします。
「『人生に意味などというものはない。われわれはただ存在するだけのこと』と言い切るダイアモンド」なんて当たり前の事に驚きを示すように、インタビュアーがそれを理解できていないから、表面的になっちゃったのかな。
もちろん僕も意味があるなんて思わないけれど、もし人生に価値があるとするならば、それは依存せず自立をするということだ、と、僕は思いますし、それこそがもっとも貴い事じゃないかと思っています。差別を受けたり、権力に抑圧されたり、宗教に縛られたり、と全てそれらの不幸は依存をして自立が出来ていないからですから。