現場ふたつ

  • 2012.10.12
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上棟からしばらく経ちますがガレージの屋根がやっと付いて、少し完成のイメージができるようになりました。
どうやらこの屋根は人目を引くらしく大工さんたちも楽しそうに話してました。
妻(三角)面を正面に見せるというのは今までそれほどやって来なかったのですが、次の写真のほうのも含め、たまたまですが玄関側に2階と平屋の妻面が寄り添うという形になりました。

こちらは少し先行しているので左官の下塗まで進み、より雰囲気が出て来ました。
2階と平屋が45度でぶつかっているのですが、建物の外観をつくるにあたって、まずは単純なすっきりと緊張感のあるボリュームで構成できないかを考え、1部2階などそうは行かなくなってしまうときにはその2つのボリュームをそれぞれ緊張感のあるボリュームとした上でその接し方にもなにか馴れ合わないような緊張感を持たせたいと思いつつ設計をしています。
伝わりにくい内容かもしれませんが、僕の中では最も重要な設計をするための原理的なものかもしれません。
逆の方のたとえをすると、ある動物などの生命体というのは完結した美しさを持つけれど、大きなコブのようなものを付け足した途端に美しくないというか気持悪くさえなりますよね。でもそんな建物も世の中には溢れ返っていますが、それではいけないのだと思っています。