検討2案

  • 2011.12.27
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基本設計も大詰めの住宅の案です。
右の形に近いもので始まり、その方向で落着くかなあと思いながら他の可能性がないかと思ってつくった左のがなかなか良いなと思っていて、昨日打合わせでしたが気に入って頂いたようです。と行っても年末年始じっくり検討下さいとお渡ししたのですが。
設計全般、もしくは平面形状ひとつでも、敷地形状や予算等の制約は大きいにせよ、実はかなり多くの形になる可能性が残されていますが、我々専業設計者にしてもある「フレーム」というか自らの中にあるあるルールに則って設計を進めるとある程度可能性が絞られてきます。一方のメーカーなんかはその多様性を敢えて制限するかのようなやり方をするので凡庸な結果にしかなりませんし、設計者でも何でも屋さん的にその場に応じてとても多様なやり方をしている方も結構います。
言い換えると、世の中でいう「パラダイム」的なものが自らの中にあって、ついついその枠内で進めると結果同じ傾向のプランになったりするのですが、時々意識的にそのパラダイムを見直してみる事で新しい可能性が自らの中に見えて来たりして、それを以前堀部安嗣さんは「フォーム改造」という言い方をされていました。イチローさんもそんなこと言ってたような?
まあ政権交代なんかも同じ意味合いを持つと思うんですが、でも最近ふっと政党の名前(民主、自由民主、共産とか)の意味やら党の綱領とやらを少し読んでみたりして、でも僕の勉強不足なだけかもしれませんが、各党の主張や政策はそこから出てくるはずなんだろう割に僕たちは余りにそれを意識していないんじゃあないのかな??というか政治家側もそれを曖昧にして目先をごまかしたり人気を取っているだけなんじゃないのかな?と思ったりしました。余談。。
何にせよ、今の自分はどんな枠組みに突き動かされているかを冷静に見つめたり、時にはそれをえいっ!と変えてみる事というのは常に必要に思います。