新建築8月

  • 2016.08.02
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表紙は千葉学さんの釜石市の復興住宅。建設費が高騰して予算オーバーで動けなくなった事業が増えた中、予算内で事業者と組んで進めたために、設計者として限られた事しかできない中での精一杯の取組みだったそう。

「繋がることと離れること、つまりお隣とすぐ顔を合わせることもできれば、自分の居場所を確保することができる」ように「縁側(共用廊下を広くしている)」をつくったそうですが、この表紙の写真はバルコニー側ですから分からないですよね。。でもこのバルコニーと同じデザインのものがダーンとつながっているのですが、さてそこで新たなコミュニティが発生するのか?そうなれば良いですが、出会えば立ち話くらいすると思いますがそれ以上の場所になるとは思えない(ベンチなどがあるわけでもなく)

もちろん集住には積極的に集住するから得られる良さがあるべきですし、「繋がることと離れること」がうまくできることがそれなんだと思いますが、それが廊下を拡張したもので実現すべきのものなのか?この写真に写ってますが住棟がロの字で中庭をつくっていますが、そこは舗装されえ無機質ですがそこに大きな木とベンチでもつくった方が効果的だったのでは?とも思いますし、津波の後の事業として土地の面積に制約はあったんでしょうけれど、そもそも6階建てというのがどうかとも思いましたがそれは設計以前の話しですね。

また、右上の、狭い敷地に無理矢理、塔状に建てた中では構造的、空間的に上手に解決してますが、東京はこんなことまでして建設して住まなければならないんですね〜と呆れる気持が大半でした。