新建築8月

  • 2010.08.08
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集合住宅特集で、青木淳さんの「青々荘」です。
集合住宅(特に建築家がつくる)ってなんでこんなに無機質に、非人間的につくられるのだろう?とずっと違和感を覚え続けて来た中で、やっぱりほとんどがそんなガッカリを感じ、でも青木さんだけはとても人間的なものをつくられましたし、熟慮の末の結果であるところはさすがです。
他が無機質な分よりそう見えますが、ちょっとポップに感じてしまいもしますが、ヴェンチューリを引き合いに出すまでもなく、それも人間性の大切な要素ですよね。
分棟にして色や形を変えてしまえば簡単なのかもしれないですが、このように全体性も残しながら、でも人間性を生み出すというのは実は難しい事なので、結果として大きな集合住宅程無機質になってしまわざるを得ないんじゃないかと思いますし、だからこの青々荘はとても難しいハードルを越えているのだと思います。多分住んでみればより良さが分かりそうな。
こんな事を考えながら、村野藤吾さん的なヒューマニズムという言葉を思い出しました。
確か青木さんも村野さんは結構評価されていたと思いますし、この仕事を見ると、どこか同じ気持ちが読み取れるように思いました。
例えば、ディテールに感情がこもっているような所とか。
一方で建築のメインストリームに於けるディテールには、新しさやかっこよさみたいなものしかないですよね。
あーちょっと自分でも消化できぬまま書いている。。もっと勉強しなければ。。