宮本武蔵

  • 2016.05.30
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以前知人から貰って、なかなかのボリュームだしと読まずにいましたが読み出したら面白くて結構あっさりと終わってしまいました。

この有名な本や作者について、まあ改めて書ける事はないですが、とても印象に残った一節が。

「先人を追い越すは易く   後人に越されざるは難し」

とある剣の有名な流派の初老の頭が、若く生意気な佐々木小次郎に歯が立たず、その心境として記されたものですが、我が身に重ねても、いや広く世間に重ねても、とても重たい言葉だなと思いました。

裏を返すと、ある地位にまで至る、誰でも満身してしまうという事でもあるし、若いうちは誰しも勢いがあるからちょっと強くなったからって調子に乗ってはいけないという事でもあるかと思います。

でも、武蔵は、少なくともここで描かれる武蔵は、その越す越される、という土俵には乗っていなかったように思います。誰かより強い、弱いではなく、ただ剣の道を登り続けただけだし、その道はどこまでも続く。それこそが「道」だと思うし、僕も自分の仕事に対してはそういう気持で取組みたいと思っていることもあり、とても共感しながら楽しく読み終えました。つまり他人から評価されようがされまいが、我が道を行く、というような。そんな格好つけられるレベルじゃないですが^^;