中庭型の塀の家

  • 2017.10.25
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ただ今実施設計中の住まいですが、三方が道路の南北に長い広めな敷地に、二つの中庭を塀のように低めの軒で囲い、外からは塀が連続しているだけのように見せかけて、中に入ると落ち着いて開放的な中庭がワーっと広がる、という設計です。

住まいの理想というか、上品な住まい方として、そりゃ敷地が広ければ、昔のいわゆる「お屋敷」のように、塀がぐるっと囲み、中に広いお庭があり、それに住まいが囲まれているなんて事ができれば良いですが、質的にはそれに近いものを目指したつもりで、贅沢なんだと思います。一部2階もセットバックしているので、外形はとても大きいけど室内があるように感じさせない、というのがポイントです。

このアングルには隣家が建っているため見えない側ですが、このように十分な広さの二つの中庭があり、それなりに建て込んだ住宅地ですが視線を気にせずに大きな窓を開けて置けるような配置にしてあります。

でも今時の長期優良住宅的な基準に照らせば、構造的にも複雑で、外壁も多く、窓も大きく、不利側つまり、逆にいうと総2階のコンパクトな家が一番良いんでしょうけど、そんなで無駄に数値上の性能ばかり高い家と、こちらと、どちらが良いですか?wでも今、長期優良住宅を1件工事中なので、やれないこともないし、内容を知らないわけでもありません。