ローンを背負うということ

  • 2008.07.08
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住宅ローンの本をちょっと読んでいました。
今までそれなりに多くの住宅を設計させて頂いてきて、もちろん、自分のできる限りで、より良く楽しい人生を送るために、よりよい建築を残したいと思いながらやってきました。
もちろん、住宅というものには、そのための大きな力があると信じているからこの仕事を頑張っているのではありますが、一方では、例えばその敷地や環境、そして背負ってしまうローンというものが、その後の生活に与える影響というのは、設計ではどうにもならない部分があります。
でも、本当はそれも含めて上手にコントロールしないと、いくら良い住宅ができたって、生活にゆとりがなかったりしたら良くない結果だと思います。もちろん、良い住宅をつくった結果、家にいるのが楽しくなり、外食なんてあまりしたくなくなるような事もありますけどね。
住宅をつくる側の人間がこんなことを言うのも変わっているかもしれないけれど、でも本当につくる側の事を分かっているからこそ、本当は言わないといけないことがあると思っています。
思慮深く、流されない強さを持って。
つくるなと言っている訳ではなく、大変なローンを背負ってつくるなら、もっともっと思慮深くなければきっと後悔すると思います。
まあ、日本には、つくらない、という選択肢が意図的に与えられていない面がありますので、なかなか大変ですが、本来は、つくらない、というのももっと大きな選択肢であるべきですね。
これ以上具体的に書くとイヤラシいので、あとは思慮してくださいね〜