陽の当たる教室

  • 2012.05.15
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とても良い映画だったと思います。
本当は作曲家になりたかったのに嫌々教師を始め、でも音楽を通じて教えるという事がいつしか生き甲斐となる。また生まれた息子が聴覚障害だったために親子の関係も壊れかけるが、最後は音楽を通じ、心を通わせるようになる。というような話です。
大きなストーリーも良いですが、ベトナム戦争で生徒の1人が戦死したり、ジョンレノンの殺害の話が絡んだりと、細かな部分でも色々と感じる事ができたので、全く飽きずに見られました。
本当は望んでいた事が実現せずに違う現実の中で行きていかなければならない時は誰しもありますが、形は違えども大切な事を見失わずに向き合っていれば、その違った形の中に生きている意味が見えて来るのかなと思います。
そしてその大切な事というのは、当たり前ですが、お金やモノとかではない。
音楽や芸術がどこの国でもいつの時代でも大切にされているのはやはり琴線に触れる何かがあるからでしょうけれど、それが授業とか、有名だから、という形式になってしまうとその力も失ってしまいますよね。
音楽や芸術に限らず、身近な人たちとの交流や日々の自然などと接する事でもそんな琴線に触れる事はあると思いますし、やっぱり生きている意味というのはそこにある、というかそこにしかないと思うから、音楽や芸術や、そして生きる事の本当の楽しさを伝える事ができる人間が、この主人公のように多くの人々から愛されるんだと思いました。
皆さん、もっと生きている事を楽しみましょう!