竣工写真ー内

  • 2011.02.08
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引き続き内部です。


住宅はとても急勾配の屋根の下を四角空間と三角の空間で使い分けています。
三角の断面というのは、低い方に収納やベッドや机などを配置することで無駄なく使えるように考えていて、この洗面なんかがそうで、一方のLDKは普通に四角い断面になっています。
店舗もそうですが、せっかくの特徴的な断面なので、構造をほとんど現しています。
そして、屋根に穴をあけるなんて事はしませんので、必然的にトンネルのように南北方向にのみ開口が明きます。
写真では本当に伝わらなくて残念ですが、色々な面で、全然普通じゃないけれど、全然普通に落ち着ける場所ができたように思います。


で、店舗ですが、まだ家具や厨房機器が入っていないので雰囲気が分かりにくいかな。
しかし、トンネルだって事が分かって頂けるかと。
でも軒先の低い方にも細い窓があって、道路や住宅側への視線は切りながら、でも少し視線を通すようにして、嫌な重たさがでないようにしています。
低い場所も棚やベンチにして、座ったりする時にも頭をぶつけない程度の微妙な高さにしているつもりですが、一番高い所は結構あるし、開放的な洞窟というか、そんな不思議な感じが出せたかと。
とにかく、今回は「断面」が大きなテーマでした。
これも、以前とあるコンペに出した案の時からなんとなく考えていた事が何となくハマって実現したようなものなので、常に何かを探っておくという事の大切さも改めて感じた仕事でした。
今度日曜は、放射状化粧垂木の平屋のオープンハウス。早く疲れとらなきゃー。