東京へぶらり

  • 2010.05.05
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最近行っていなかったり、自分の所に入れる家具を取引しているスカンジナビアンリビングという所に行きたかったので東京へ。1泊のつもりが、先日丹下健三さん設計の赤坂プリンスが来春閉じると聞いて、一度泊まっておこうと急遽2泊に。

全室角部屋になるように雁行(ガタガタ折れた)平面が外観の特徴でもあり、ニュースなどでも報じられていたように場所柄もありバブル期はとても賑わっていたようですが、設備や内装も古くなり今の景気では立地もホテルとしては良くなくなったんでしょうね。僕はまだまだ残るべき建築だとは思いましたが。。
でも丹下さんの設計って、形を整えることにかなり力が入る反面、きわどい寸法になっている事が多いようですから、その辺も命取りになったのかもしれません。
それでももう55年経つようですが、、でも高層建築がそんな寿命で良いものかと思います。

これは目的地ではなく通りがかりで日建設計が1966年に設計したパレスサイドビルですが、建築の世界ではとても有名です。書き出すときりはないですが、最近のノッペラしたオフィスビルでなく、とても鉄という素材とディテールがしっかりした建築なので、年を重ねてより風格がでていて、やっぱり名作ですねー。林昌二さんがチーフで設計をしたのは有名ですが、常に辛口な分はそれ以上の仕事をしているあたり、とても尊敬しています。

2泊目は新高輪のプリンス(プリンスに連泊、たまたまです)で、村野藤吾さん設計でいつか泊まろうと思っていましたが、客室はきれいに改装されてしまっているので紹介することもなく、それより、フロントに無理を言って、敷地内にある村野さん設計の茶室を見せてもらえたのが何より感動でした。
村野さんの和はそうですが、屋根がとても薄く美しいですね。見習いたいですが、銅板でなけらばこんなに繊細にできないし、何しろ住宅とは単価が全く違うし(笑)

20世紀前半までに活躍した建築家たちは、和風について、それぞれのスタイルを独自にもっていたりしますが、この照明は、薄く剥いだ木を細い金属と編み込んでつくっていて、実物をみるとなかなか大胆なデザインですし、村野さんはこういうちょっと大胆な和風の解釈を(内部は)しているように思います。
他にも広間とかいろいろ見せてもらいましたが、宗教建築に近い、何か精神性を感じるのが良い茶室建築だと思います。
他には7つの美術館やギャラリーを歩き回ってきて足が痛いのですが、割愛です。
僕はもともとも今も、都会に憧れはそうありませんが、現代社会の本性が色々な意味で感じられるのでたまには行かなければいけないなあと。
次は奈良にいかければ!
ところでまだ祭が騒がしい!楽しそうでいいね〜とも思うし自己満足な祭りはそれでいいとは思うけど、多分観光者が落とすお金は、かなり少ない祭りだと思うし、余り浜松市が税金をかけるのはよろしくないのではないか、とちょっと調べたら、他にもっと違う観光関係に恐ろしい予算がついていた!