心の成長と脳科学

  • 2013.10.13
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いつもの別冊、ですが、なかなか面白かったです。
科学者から見ると、赤ちゃんは驚くような能力を持って見えるようですが、まあ生命体として当たり前じゃないか、というのが、昔から魚やら色々飼って来たり、最近もとあるものの繁殖目指して飼育を始めたりして生の生命体の成長や補食、たまに死ぬのを見たりしている実感です。
当然単純な生命体でも色々な環境に適応しながら生きて行かなければならないし、その環境というのも様々だし、餌も、そして敵も様々だから、人間の技術が今後いくら発達しようが、そんな環境の変化に応じて食べたり逃げたりして生き延びる、という単純な生命のモデルさえつくることはできないと思う。
そして生命が何故それをできるのか?というと、恐らく外部の情報をある単純化をする。例えばもちろん、食べられるもの、逃げるべき敵リスト、というものが脳の中にインプットされていて目の前にそれが現れたらそのリストと照らし合わせて行動する、なんて事をやっているはずがなくて、一瞬で餌は逃げ、食われてしまうのだから、その複雑な状況をとても単純にYESかNOの処理できるような、つまりすごーく莫大な情報から、必要な情報のみサッと抜き出す事ができる仕組みを持ち合わせているのが生命体だ、とも言えるのだと思いますし、人間はそのできる巾が他の動物より増えているだけで、仕組み自体は同じだと思います。
ただ、聞いた事はあっても余り考えた事はなかったですが「ミラーニューロン」というのはとてもとても人間を知る上で大切なものだと思いましたが、つまりは、誰かが何かをやっているのを見ると、自分のやってるような脳波が流れるそうですが、それができる事によって、言語や音楽やそのほか複雑な事ができるようになったのではないかと思いますし、例えば悲しいシーンをみて主人公に共感して涙を流す、なんてのもまるで自分の事のように思い入れるからでしょうし、もちろんそう思わせるのが名演なんでしょうから、それもとても大切な技術なんでしょうね。そしてまた、自閉症の大きな原因のひとつがミラーニューロンの障害のようですが、相手の感情を表情で察するなんてのも、やっぱり人間だけが持つ能力なんですね。
沈んだ餌を普通食べてる生き物に浮いた餌をしばらく食べさせていると沈んだ餌を食べなくなったりと、すぐに環境に合わせられるのが生命のすごさであり、また人間でいうと、すっかりおかしな環境なのに、住めば都、という事になってしまっているように思いますが、人間がつくってしまって来たその環境だからこそ、自ら元に戻してゆかないと適応にも限界がある事を知らないといけないのだろうな、なんて思います。
何を飼ってるのか?って??笑