サウスパーク/DVD

  • 2008.03.10
  • BLOG


1999年アメリカのアニメーション映画でR指定。
カナダの人気芸人テレンス&フィリップのR指定の映画の影響で、子供達が下品な言葉をしゃべるようになり、彼らのマネをしておならに火をつけたケニーが死亡。カイルの母シーラはカナダに猛抗議を行い、ついに「攻撃省」長官に就任。それが原因でアメリカとカナダが戦争を始める。
同じ頃、サタンを愛人にするフセインは、この機に乗じて世界征服を企てる。 テレンス&フィリップはアメリカに捕らえられ、処刑が間近に迫る。そして子供達はレジスタンスを結成し、彼らの救出を試みる(Wikipediaより)
というとても風刺的な映画で、独特なアニメとテンポの良さ、またSitやFuckなどという下品な言葉を連呼するなど、娯楽的には楽しい内容ですが、社会問題になったというだけあって、とても過激でもあります。
見て思うのは、何故アメリカという国はこんなに風刺の強い国なんだろうなと。。
他にもいろいろな風刺的なドキュメンタリーなど沢山棚に並んでいますよね。
この映画の中でも、下品なスラングを規制しようとする大人達に対し、言論の自由という意味でそれに抗議する子供達、という構図で結局は言論の自由が守られる方向な訳ですが、アメリカで風刺が強い理由の一つは、やっぱり言論の自由、という権利が強く意識されているからかもしれません。もちろんアメリカは自由(ってなんだろ)の国ですよね。
でも、自由という言葉は権利なのでしょうか??
権利と義務はもちろんセットですが、僕は、義務を守った「結果」として自由があると思います。
つまり、権利と言ってしまうと先に与えられたもののように感じますが、そうではなくて、義務を果たした結果として自由が生まれてくると考えるべきだと思います。
その辺りがアメリカや、アメリカナイズされた日本などの国の危ういところのように思いますし、やっぱりその本元のアメリカという国は、やっぱり恐ろしいと思います。
インディアンを駆逐して成り立った国なのに、というかだからこそ「自由」という旗を挙げ、自分たちがして来た事を正当化するために、さらに他の国々の主権に口出しし、武力行使も辞さない事を、自らの自由を守るための権利として、一方的に公使していると思います。
だったら、その前に、大国を名乗るなら、大国としての義務を果たしてからにすべきですよね。
と、風刺的になりましたが、強い権力に対しては風刺も必要ですよね。